技術が上手いのに稼げない美容師さん
技術が上手くて人気なはずなのに
あまり稼げていない美容師さんがいます。
え〜っそんな人いるの?
と思われるでしょうが、結構います。
私が個別にサポートしてきた中にも
多くいらっしゃいました。
売り方を学んでいない
講習を受け続け
新しい技術をドンドン入れているにも関わらず
伸び悩んでいる。
もしくは右肩下がりの売り上げで
不安を抱えていらっしゃいます。
もしかして、
心当たりがある方もいらっしゃるかもしれません。
技術が上手いのに稼げない理由はただ一つ
売り方がまずい!!
売り方と言うのは
料金設定や提案の仕方を含めて
お客様に価値を伝える方法
これが曖昧なままなのです。
技術が上手いというのは
美容師にとって絶対に必要な条件です。
が
技術が上手いだけでは稼げません。
技術の研究が好きで
稼ぐ事に興味がない人もいます。
稼がなくても良い人、
お金の心配なく暮らせる人には参考にならない話です。
稼ぎたいけど稼げない、
技術を磨いたら稼げると信じて
頑張って来たけど思ったほど稼げない
せっかく頑張って身に付けた技術
何とか生かして稼ぎたい!!
と
思っている人は是非読んでください。
縮毛矯正の技術講習の様子
価値の伝え方が残念な事例を2つ話します。
口下手さんの例と
喋りすぎの例です。
新しい薬剤技術、縮毛矯正だとしましょうか~
それを学んで導入します。
スグにお客様に試すのは良いのですが
お客様に何も伝えずに
自分一人で実験する。
いつもの薬剤から新しい薬剤に変えて
何も伝えずに施術する。
何人かに施術して、
結果が良かったらメニュー化しようと考えるパターン
これ、実は私もこのタイプで
過去にやっていました。
何人かに試し良さを実感して
さあ売り出すぞ!
と
自分の中では、
確実にランクアップしたメニューです
が
いくらにするか料金で悩む
値段の付け方なんて習ったこともないしなっ・・・
ここで、
高すぎたら受け入れられないだろうと考え
ほんの少しだけ
例えば+500円だけ高くして
縮毛矯正が新しくなりましたとして売る
とても好評て自他ともに納得なんだけど
料金的には大してプラスにならない。
次は
要らんことをしゃべる例です。
とにかく全顧客に詳しく説明する。
説明が詳しすぎる
詳しすぎるというのは
やたら専門用語や横文字を使って話をする。
例えば薬剤の成分とかペーハーとか
科学者並みの知識を披露してしまう~
と
お客様はサッパリ分からないのです。
お客様が説明を求めている場合を除き
詳しすぎる説明は迷惑ですらあるのです。
説明している間に
お客様は嫌そうな顔になっていくのですが
それさえ気付かずに説明を続ける。
どんどん売り込み臭くなります。
お客様が根負けしてやってくれたとしても
それほど喜んでいなかったり~
なんだかモヤモヤが残ります。
①技術さえ良ければお客様はついてくる!
これは思い込みにすぎません。
実は私もこのタイプでしたが思い込みでした。
お客様は技術だけで来ているのではありません。
そもそも、お客様には
技術のレベルは分かりません。
技術がそこそこでも稼いでいる美容師もいます。
②高いと売れない、値段は出来るだけ安く
これも思いこみです。
勿論安いものしか買わないお客様はいますが
逆に高い方が良いと思っているお客様もいます。
価値があれば高額になっても納得してもらえます。
手間やコストがかかり価値のある技術は
それなりの料金にするべきです。
高額技術はそれなりの価値の提供が必要ですが
安くしすぎる必要はありません。
値段の付け方で売り上げは大きく変わります。
手順としては、
まず先に値段を決めます。
手間やコストを考慮して慎重に値段を決めます。
お客様の判断基準は総合的です。
技術や料金だけではなく
接客とお店の雰囲気も大事です。
自分の事を覚えてくれているか?
売り込みをしないか?
なども判断基準です。
お客様を引き付ける人間性
感じの良い美容師、
話し方、話の内容、気遣い、所作
人に対する誠実さ 優しさ
美容師である前に一人の人としての人間性
人としてどうかでお客様から信頼され
売れる美容師になれます。
具体的には
カウンセリングや提案での話し方
丁寧なカウンセリングでお客様の事を聴きだすスキル
どのお客様がどの技術を求めているかを知る
お客様が本当に求めている物は何か?
これを知るには
お客様のお悩みを引き出すカウンセリング
求めている物が分かれば
売り込みは一切しなくても
欲しい物を差し出すだけで売れるのです。
お客様の本心を聴き出すカウンセリングには
カウンセリングシートを使うと便利です。
分かりやすく伝えるスキル
専門用語や横文字を使わず、
お客様に分かるレベルにして伝える
説明は最小限にして
お客様がどうなれるか?
明るい未来を伝えるだけで良いのです。
売り込みはしない
自分の技術の良さを伝えようとすると
説明をしてしまい、これが売り込み臭くなるのです。
お客様は売り込みを嫌います。
カウンセリングの進め方で
売り込まずに売れてしまいます。
これからの時代
お客様が求めている物は
自分に合った居心地の良さです。
居心地の良い場所と
お客様に好かれる話し方を意識して
売り込まずに売れてしまう状態では
良い技術は高額で売れます。